オートリッチの直接的な批判は避けたいものの、運営会社が公開している情報なら問題ありません。
皆さんはオートリッチの契約をする際、「95%の勝率」とか「過去5年間で年間トータルの負け無し」「5年間で合計2400万円の利益」といった宣伝文句に惹かれたはずです。
しかし、オートリッチの宣伝サイトを見ると、過去5年間の取引データを公開!として、5年間の実績が掲載されていますが、よくみるとその下に小さな文字で書かれているのですが、
「上記は全てバックテストにおいて20ロットで運用した実績」
なのです。
つまり、実際の運用実績ではなく、バックテストという検証の結果に過ぎないことを、運営会社がきちんと明記していたのです。
この点について、運営会社のアクセラは嘘をついていません。
ダイエット食品の宣伝で、すごく痩せた!という体験報告に対して、「結果には個人差があります」とか「個人の感想です」と画面の端に載せるアレと一緒です。
バックテストとは
初心者はバックテストと言われても、よくわかりませんよね。
私がそうでした。
オートリッチが度重なる損害を出し始めて、おかしいなと思って調べはじめて、ようやくわかったことです。
上記のただし書きについても、契約時にはこんな小さな記載は気にも留めていませんでした。
バックテストとというのは、自動売買プログラムの精度の検証によく使われるデータ上のシミュレーションテストのことで、
自分の設定した自動売買プログラムが、過去の一定期間に稼働していたら、どのような損益を出していたはずかを、過去のデータをもとにシミュレーションし、結果を検証するもの
なのです。
そしてこのバックテストは、「バック」という名前の通り、現在のプログラム設定で運用した場合に、過去にさかのぼってどれほどの利益を上げていたはずかを検証するもので、あくまでも過去の取引の仮定の検証結果が出るだけです。
また、結果が悪ければ、プログラムを修正してからまたテストをやり直すことでよい結果が出るまでプログラムの設定を少しずつ書き換えていけばよいので、いくらでも結果をよく見せることができます。
「最適化」と言われる作業です。
しかし、あくまで仮定の話を検証しているだけですから、実際に運用してみたら予定とは全然違う取引結果が得られることもあるようなのです。
この最適化の怖さは以下のサイトで紹介されています。
オートリッチはどうだったか
それでは、オートリッチはバックテストで、年間数回の負けしか出さず、2018年は一回も負けなし、だったけれども、実際に販売を始めた、2018年6月以降の実績はどうだったでしょうか?
ちなみに、実際の運用実績を記録して検証したテストのことを「フォワードテスト」というらしいのですが、私たちは皆、オートリッチのフォワードテストを実際に行いました。
その結果、皆さんもよくご存知の結果となったということです。
結果内容については、ここではあえて申しません。
だまされた!と言って腹を立てても仕方ありません。何を変えればこのような結果にならなかったのか。自分の何が問題だったか。よくよく考えてみませんか。
皆さんも私も、自分自身の設定を書き換えて、過去に戻ってどのような選択と決断をしていたはずであるか、バックテストを行う必要があります。
あくまでシミュレーション結果に過ぎませんが、自分を変えれば、過去を書き換えられるのです。
オートリッチ運営会社のアクセラ様へ
上記の記事は、オートリッチを誹謗中傷する意図はございません。また、オートリッチの宣伝文句が虚偽表示だと主張しているわけでもありません。
あくまで一般論として、バックテストの危険性、非有効性、不確定性、について述べたまでです。
また、オートリッチのフォワードテストの検証結果についても、明言を避けておりますため、クレームはなにとぞご容赦ください。